向津具地域(エリア図)

元気生活圏の現状

1.構成集落

集落数
12集落(うち小規模・高齢化集落数 2集落)
エリア設定の単位
小学校区
集落名
田久道、白木、久津、大和、南方、本郷、山崎、水岬、上野西、大浦東、大浦西、油谷

2.人口等

(2022年8月1日現在)

区分 世帯数 総人口 年少人口 生産年齢人口 老年人口 高齢化率
現在(A) 619世帯 1,085人 45人 393人 647人 59.63%
5年前(B) 725世帯 1,378人 65人 537人 776人 56.31%
A-B -106世帯 -293人 -20人 -144人 -129人 3.32%
A/B 85.38% 78.74% 69.23% 73.18% 83.38% 105.90%

3.地域コミュニティ組織の有無

4.地域の夢プラン作成の有無

5.生活環境の状況

行政サービス

市町支所 1 長門市向津具出張所(久津)
公民館 1 長門市向津具公民館(久津)
駐在所 1 大浦駐在所(大浦東)

子育て・教育

保育所 1 長門市立向津具保育園(久津)
幼稚園
小学校 1 長門市立向津具小学校(本郷)
中学校
高等学校

医療・福祉

病院・診療所 3 戸嶋医院(久津)、養寿苑診療所(白木)、藤本歯科医院(南方)
福祉施設 1 養寿苑(白木)

生活関連

商店 4 ヤマザキショップJA(大和)、橋本商店(大浦東)、西中酒店(大浦西)、林酒店(大和)
ガソリンスタンド 2 コスモ石油室本石油店(久津)、JA向津具SS(大和)
金融機関 3 JA長門大津向津具支所(大和)、山口県漁協久津支店(久津)他
郵便局 1 久津郵便局(久津)

交通機関

バス停 18 田久道、白木、久津、大和、大浦東、大浦西、油谷、他
JR駅

元気生活圏づくりに係る基本的方向

1.機能・サービスの拠点化

現在、当地区では、久津集落を中心として、生活環境拠点が半径1km範囲内に集中しており、今後は、現状の生活関連施設を維持し、かつ、廃校となった学校施設(廃校となった向津具中学校へ小学校が移転したことによる空き施設)などを活用した農林水産物加工場の整備や、健康な高齢者がその活力を維持するための地域資源を活かした特色ある健康講座を実施可能な施設整備、また、地域の幼年者や小学児童が他地域の子ども達と交流出来る場の整備を検討、実施する。

2.集落間のネットワークの強化

県道357号油谷港線沿いにバス路線があり、川尻東集落や川尻西集落など、隣接の基幹集落を経由し、地域の東西を結んでいる。このバス路線を利用し、JR山陰本線人丸駅や長門市役所油谷支所、長門市役所、市内総合病院などに往復が可能である。こうした県道のバス停までの交通手段の確保として、現在「NPO法人むかつく」への委託による公共交通空白地有償運送事業が行われており、バス停の無い集落と、基幹集落であり商店や医院、金融機関が存在する久津集落を結んでいる。今後は、現在の利用状況を検証し、更に利便性のあるものにしていく。

3.地域コミュニティ組織の育成

平成26年8月に設立の「むかつく地域協議会」においては、現在、本市が実施する「集落機能再生事業」により、①通学路や旧小学校施設の草刈作業、②地域資源を活用した商品開発トライアル、③高齢化などで共同作業が単独で行えなくなった集落の活動支援、④景勝地の景観保全活動、等を実施している。
 地域の12自治会をはじめ、JA長門大津や消防団、NPO法人むかつくなどが参画し、行政の人的、財政的支援を受け、活動している。今後も、集落支援員の配置や、行政職員の積極的参画(地域づくり支援員)などを継続するほか、現行の補助事業を見直し、充実させることで、育成を図っていく。
また、地域で子どもの育成を見守り、三世代交流を進めるための「地域子育て推進事業」や、向津具地区の風俗を伝承していくための「伝統料理開催教室」などにも積極的に取り組んでいけるよう体制整備を進める

4.地域産業の振興と新たなビジネスづくり

前述のとおり、「むかつく地域協議会」では、地域産品開発の位置付けで、26年度は、「漬物」を、また、27年度は、「シーグラス」を使ったインテリア小物づくりを、集落支援員を中心とするトライアル事業として、研究、実施したところである。今後も、協議会により、地域で生産される野菜等を使った「むかつくカレー」など、地域資源を活用したトライアル事業を継続するほか、「NPO法人むかつく」では、協議会のノウハウを引継ぎ、長州ながと和牛生産者と連携した移動販売車によるカレーなどの販売を重点項目としていく。これにより、野菜を使用するなどした地元農家の援助に繋げていく。
また、NPOでは、四季折々の体験交流事業を、移住者、地元農家の連携のもとメニュー作成のうえ実施し、交流人口の増加と田舎暮らしのPRを目指す。
さらに、ウォーキング、サイクリング等のルートの開設と、案内板設置、及びそれらの環境保全活動を進め、少ないリスクによる観光ルート開発を進める。
また、協議会では、高齢者でも可能な、負担の少ない新たな農作物の生産を目指し、研究を進める。

5.都市部からの移住・定住の促進

NPO法人むかつくの支援のもと、当地区で活動する地域おこし協力隊2名や、向津具地区に居住する移住者のネットワークにより、様々な媒体を使ったPRを行い、的確な空き家情報提供により、真に地域で活躍できる移住者の定住と、以降の支援を、行政と協働し、実施する。
また、NPO法人むかつくでは、移住にむけた農業体験ツアーなどを耕作放棄地の活用により進めるとともに、向津具地区への移住者の技術を活かした廃屋を活用しての古民家再生プログラムを開発し、更なる移住・定住促進を目指す。

元気生活圏づくりの主な取組

  • 地域資源を活用した商品開発トライアル
    (実施主体等:むかつく地域協議会)
  • 高齢化などで共同作業が単独で行えなくなった集落の活動支援
    (実施主体等:むかつく地域協議会)
  • 景勝地の景観保全活動
    (実施主体等:むかつく地域協議会)
  • 高齢者でも可能な、負担の少ない新たな農作物の生産トライアル
    (実施主体等:むかつく地域協議会)
  • 地域で子どもを見守る「子育て支援事業」の実施
    (実施主体等:むかつく地域協議会)
  • 高齢者の健康寿命を延ばすためのサロン活動の充実
    (実施主体等:NPO法人むかつく)
  • 市外の子どもなどを対象とした四季折々の体験交流事業の展開
    (実施主体等:NPO法人むかつく)
  • 長州ながと和牛生産者と連携した移動販売車による地域で生産される野菜等を使ったカレーなどの販売
    (実施主体等:NPO法人むかつく)
  • ウォーキング、サイクリング等のルート開設と、案内板設置、及びそれらの環境保全活動
    (実施主体等:NPO法人むかつく)
  • 健康な高齢者がその活力を維持するための地域資源を活かした特色ある健康講座を実施可能な施設整備
    (実施主体等:NPO法人むかつく)
  • 地域の幼年者や小学児童が他地域の子ども達と交流出来る場の整備
    (実施主体等:NPO法人むかつく、むかつく地域協議会)
  • ムカツクマルシェ(日曜市)の開催
    (実施主体等:NPO法人むかつく)
  • 耕作放棄地を活用した農業体験ツアーの実施
    (実施主体等:NPO法人むかつく、むかつく地域協議会)
  • 市内農泊の拡大を図るため、耕作放棄地等を活用した体験農園の整備を進めるとともに、受入組織の体制の確立を目指す
    (実施主体等:長門市、NPO法人むかつく)
  • 移住者などの協力による廃屋を活用した古民家再生プログラム開発
    (実施主体等:NPO法人むかつく)
  • 公共交通空白地有償運送事業の充実
    (実施主体等:長門市、NPO法人むかつく)
  • 歴史文化特性的コンテンツのデジタルアーカイブ化並びに地域での共有・活用促進
    (実施主体等:むかつ国で遊ぼう 協議会)